旅をする本

#008
自然は強いものだけが生き残り、子孫を残していくという。オオカミに襲われるカリブーの群れは、逃げ遅れた弱いものが犠牲となり、群れは強さを保っていくという。とても分かりやすい説明なのだが、自然は、本当にそんな教科書通りに動いているのだろうか。もっと偶然が支配している部分があるのではないだろうか。自然は、ある意味において、弱い者さえも包容してしまう大きさがきっとあるような気がする。
Selected by 今森光彦 (写真家)
風のような物語 - サテライト・ムース
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